
【2025年】ファビコンの作成 - 設置方法
ファビコン(favicon)はブラウザのタブやブックマークバー、検索エンジンの検索結果など、様々な場所で見られます。
これまではWindowsのタイルアイコンや高解像度ディスプレイ、IEやiOSのホーム画面などにも対応するとなると、複数のfavicon画像や設定が必要でした。
しかし、2025年の現在では、全ブラウザの77%がSVGアイコンをサポートしてる為、それも不要になりました。
SVGはピクセルではなく数式で描画する為、拡大・縮小しても劣化しない便利なファィル形式です。
上記の画像の通り、Safariや古いブラウザではSVGが対応してませんので、それらに対応する必要があります。
必要なファィル
結論、必要なファィルは以下の3つとなります。
- favicon.ico(48x48)
- favicon.svg
- apple-touch-icon.png(180x180)
favicon.ico(48x48)
古いブラウザやSVGが対応してないブラウザ(Safariなど)に対応する為に必要。
favicon.svg
メインで使用するファィル。ほとんどこれで対応できる。
apple-touch-icon.png(180x180)
iOS / Android でホーム画面追加した時に使われる。
パソコンでの閲覧が前提のWebサイトなら、これも不要かと思いましたが、
近年ではモバイルユーザーが増えてますので、設定しておくのがベターかと思います。
apple-touch-iconはiOSのホーム画面用のアイコンを指定する為のものですが、 link
要素で rel="apple-touch-icon"
を指定してあげると、
Androidでもそのアイコンが使用されるみたいです。
実際に私のAndroid環境では、ホーム画面アイコンで、apple-touch-icon.pngが使用されてるのを確認しました。
PWA対応
PWA(プログレッシブウェブアプリ)は、Webサイトをアプリ化する仕組み・技術のことで、Andoridsでホーム画面にアイコンを追加した時の
ホーム画面に表示される名前、アイコン、起動時に開くURLなどが指定できます。
もし、PWAの対応も考えると、下記のファィル3つが追加で必要になります。
- web-app-manifest-192×192.png
- web-app-manifest-512×512.png
- site.webmanifest
web-app-manifest-192×192.png
Androidでホーム画面のアイコンとして使用するファィル。
web-app-manifest-512×512.png
ホーム画面のアイコンからWebサイトを起動する時のローディング画面で使用するファィル。
site.webmanifest
上記の2つのファイルを表示させるための設定ファィル。
site.webmanifestの中身の例⬇︎
{
"name": "サイトタイトル",
"short_name": "サイトタイトル",
"icons": [
{
"src": "/web-app-manifest-192x192.png",
"sizes": "192x192",
"type": "image/png",
},
{
"src": "/web-app-manifest-512x512.png",
"sizes": "512x512",
"type": "image/png",
}
],
"theme_color": "#999999",
"background_color": "#999999",
"display": "standalone"
}
URLやサイト名は環境に合わせて変更する必要があります。 特にホーム画面のアイコンにこだわりがなければ、先程の3つで十分だと思います。
ファビコンの作成
ファビコンの作成はRealFaviconGenerator がおすすめです。
先程言ってた必要なファィルを一括で作成してくれます!
まず、RealFaviconGeneratorにアクセスして、Pick your favicon imageをタップし、自分のfaviconを選びます。
私は512pxのサイズでpngアイコンを作り、選択しました。
そこからfaviconがどのように見えるかを確認しながら、色や明るさなどを調整できます。
ホーム画面に追加された時の設定も細かく調整できます!
設定が完了し、次に進むと、 Downloadというボタンをクリックすると、faviconのzipファィルをダウンロードできます!
zipを展開すると、次の7個のファィルがあると思いますが、今回使うのは、svgと、ico、apple-touch-iconだけです。
- favicon.ico(48x48)
- favicon.svg
- apple-touch-icon.png(180x180)
これらをWebサイトのルートに置いてください!
HTMLでの指定方法
HTMLで指定は下記のように指定します。
<link rel="icon" href="/favicon.ico" sizes="48x48" >
<link rel="icon" type="image/svg+xml" href="/favicon.svg" sizes="any" />
<link rel="apple-touch-icon" href="/apple-touch-icon.png"/>
sizes="48x48"
や、any
なと指定してるのは、svgが対応しているブラウザにsvgを選んでもらう為だそうです。
Chromがicoを選ぶバグ?的なのがあるらしく、sizes="48x48"
を指定することで、Chromが48pxは大きすぎると判断し、svgを選ぶだそうです。
すると、無事にアイコンを表示させることができました!
PWA対応(おまけ)
先程、RealFaviconGeneratorで作成しmanifestファィルを使って対応していきます。
必要なファィルは下記の3つです。
- web-app-manifest-192×192.png
- web-app-manifest-512×512.png
- site.webmanifest
これをWebサイトのルートに置き、下記のようにhtmlを付け足します
<link rel="manifest" href="/site.webmanifest" />
これでPWA対応は完了です!
お疲れ様でした!
参考
- DEV - Definitive edition of “How to Favicon” in 2023(参照日: 2025 年 03 月 23 日)
- Evil Martians - How to Favicon in 2025: Three files that fit most needs(参照日: 2025 年 03 月 23 日)
- pacchiy - 【2021年版】favicon(ファビコン)の設定方法と画像の作り方(参照日: 2025 年 03 月 23 日)
- coliss - 2025年版、ファビコン画像の作成方法と設置方法、さまざまなデバイスに対応させるには3つのアイコンが必要(参照日: 2025 年 03 月 23 日)